日立懇全社ビラ2002年2月号               ビラのスタイルで表示(118kB)


はねかえそうリストラ、守ろう職場と生活を!!
電機労働者が「2・2春を呼ぶ集い」で闘いを交流
たたかわなければ生活も職場も景気もよくならない

 2月2日、東京で「春を呼ぶ電機労働者の集い」が開かれ、日立懇を始め松下、東芝、NECなど電機18社から90名が参加しました。
 集いでは、各社のリストラ攻撃の詳しい内容とともに、退職勧奨の面接やいやがらせとの闘い、サービス残業をなくす取り組み、昨年結成された電機ユニオンが奮闘して加入組合員の解雇を団体交渉で押しもどした闘いなど、創意に満ちた運動の経験交流が行われました。


人権侵害あれば、すぐに抗議の声を

 集会には関西から松下電器の労働者も参加し、同社での1万人を超える早急優遇退職の実態と闘いを報告しました。このなかで、退職勧奨を何度も断り続けた人が「人材開発室(変身大学と言われている)」に入れられ、雑作業などの嫌がらせを受けたが、電機懇の仲間とともに組合に要請してそれをやめさせたという経験などが紹介されました。

リストラ言う前にサービス残業なくす人員確保を


 沖電気やNECの仲間からは、ニセ裁量労働でのひどいサービス残業の実態を労働基準監督署に申告し、会社に不払い賃金を支払わせた取り組みについて報告がありました。
 パソコン入力による労働時間と深夜まで働いている実態の違いを、労基署の立ち入り 調査で明らかにさせ、かち取られた成果です。

ホームページ活用して広範な仲間と交流連帯

 日立懇からは旧大みか工場の川澄さんが、日立懇の政策パンフレットの紹介や、ホームページ「日立の仲間」に寄せられる職場内外の反響について発言しました。
 特に新たに導入された早期優遇退職制度について、職場では不安も広がっているが「子どもが学校を出るまではやめられない、2000万円もらってもローン払ったらそれでおしまいだなどの声がある。私も、子どもが大学出るまできっちり働きたいと、はっきり言いました」と報告すると大きな拍手がわきました。
 他に歌やトランペット演奏、寸劇などもおこなわれ、厳しい中にも明るい雰囲気にあふれた集いでした。


リストラ・要求アンケートに寄せられた職場の声

しつこい面談いい加減にしろ!
・しつこく面談をくりかえされている。いいかげんにしてほしい。簡単には辞められない。 (武蔵・50代)
 
・職場内はみんな呼出しにビクビクしている。何回も呼出すのを止めさせたい。 (武蔵・50代)
 
・弱い人に対して繰り返し個人面談を実施しているやり方は汚い。(武蔵・50代)

サービス残業、何とかして!
・とにかく残業が多い。月平均100時間を越している。しかし、残業代はカットでタダ働きという状況である。(通信事業部・30代)

「実力主義」に不満あり
・査定、昇進に関して、上司が気に入った部下には成果がわかりやすいとか、業績貢献度の高い仕事が任せられる。そうでない部下は干されたり派遣や転勤を命じられる。その区別は単に上司が気に入るかどうかということで実力とは全く無関係。すなわち実力はあっても仕事は任されず能力は発揮できず成果を上げられない人がたくさんいる。 仕事の内容より人脈に気を配らなければ仕事をしてゆけない。
 部長昇進のため出来もしない技術をでっち上げ、社外発表を捏造し、えらくなることばかり考えている。その技術の担当部下はたまったものではない。中には退職や転勤させられた者もおり、いわば口封じのためと考えられる。 (中央研究所・30代)

人員削減で壊れる健康
・人員削減が進みすぎて仕事に追い付かない。(日立・50代)

・人員が減り続け、仕事量が多く大変である。(武蔵・50代)

・このまま会社で働いていたら自分の身体がおかしくされて行くような気がする。ナイトの故障は一人で対応するため、神経系統がおかしくなる。(HBS中部・50代)
(小見出しは編集者が追記)

4千人追加削減に不安と怒り続々

もっと楽な仕事に…、でも子供とローンが 心配

「やめて、もっと楽な仕事したいけど、子どもの教育が終わらなければ、やめるわけにはいかない」「子どもと家のローンさえなければ、いますぐにでもOKする。生活するくらいは何とかなる」
「こんど仕事につくなら公務員だ。いまの仕事はきつ過ぎる、からだがもたない。」 「もう少しで45歳だけど、募集期間にはならない・・・」 「仕事ができる人が一番揺れているのでは」 「これで、ますます技術の伝承はなくなる、空洞化が進む」 「どのくらいの人がやめるのかなあ、松下では募集人員上回ったそうだけど」  (茨城・国分)

やっぱり 「やめられません!」

「今の状況では別の職のあてもないのに、やめるわけにも行かない」「退職募集15%と数をはっきり出した」 「全員個別面談があると説明があった」「カアちゃんから、昨日、日立は個別面談があるんだってよ。と言われたが、このことだと、今朝分かった。」 「日立工場では、去年から、個別面談がやられているらしい」「やめません。というしかないよね」  (茨城・大みか)

連結会社も対象

 すでに転職支援制度に入っている主任技師の扱いはどうなるんだろうとの話題出る。
 子会社(日立インダストリー)の主任技師より、「連結子会社にも、早期退職優遇制度が導入される。割増金の差額(例えば子会社1・5年分、製作所2・5年分の場合の1年分)は、製作所が負担する」という話を聞いた。 (本社)

こんなひどい会社、やめたいよ

「年配の人では、やめたい人もいるだろう」「俺は対象外なのが本当に残念。こんなひどい会社、きっかけがあればやめたい」(茨城)

子会社にもサービス残業代支払われる

 昨年12月分の給与で情報機器事業部の子会社の「日立旭エレクトロニクス」にも(情機器)と同様の深夜、休出、3〜10月の未申請分が一括労働者に支払われました。多い人は50万円とか。臨時のボーナスとなったこのサービス残業代に大喜びです。「別口座に入ればもっといいのに」の声も。(愛知・情機器)

今月のワンポイント

退職・転属の強要は法律違反です

 半導体事業部や多くの事業部で「個人面談」が行われ、全グループに広がりそうです。しかし、「転籍や退職の勧奨行為は、限度を越えれば違法な権利侵害となり、損害賠償義務が生じる」ことを知っていますか。
 80年、下関商業高校事件で最高裁判決が出ています。この判決では退職勧奨で限度を越えた不法行為とした「5項目の判断基準」が示されました。その中には、「はっきりと退職する意思がない労働者に新たな退職条件を提示する」、「労働者に精神的苦痛を与えるなど自由に意思決定を妨げる言動」なども入っています。
 やっぱり、はっきりと「やめません!」の意思表示があなたと家族を守ります。
 
早期退職制度の悪用を許さず本人意志の最優先を確保しよう