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日立懇全社ビラ
2011年3月
第186号 |
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太る大企業=やせる労働者・国民 ◎好業績でも賃上げ無し? 日立労組は今年の春闘で賃上げ(ベースアップ)無しの、「賃金体系維持」「一時金5.5ヶ月」を要求しました。 今年度の日立製作所の業績は、最終損益で2300億円を超える黒字で、バブル時代をしのぐ勢いとなっており、これまで賃上げを要求しない理由とされてきた会社業績は、大幅に改善しています。史上まれに見る好業績の中にあっても賃上げを要求しないのであれば、労働組合はいつ賃上げを要求するのでしょうか? ◎賃上げこそ経済回復のカギ この15年間程、日本経済は低迷した状態が続いています。他の先進国ではこの間も、ITバブルの崩壊やリーマン・ショックなどの時期を含めて経済成長が続いており、労働者の賃金も増え続けています。逆に日本では、国内総生産(GDP)がほとんど増加しておらず、賃金は減少しています。 そうした中、企業の内部留保は大幅に増加しており、日立全体では従業員一人当たりにして663万円にもなっています。また、役員報酬や株主配当も同じ時期に急速に増加しています。これは、労働者派遣法が改悪され、非正規労働者が増加した時期と重なっています。 こうした極端な国民生活と企業の利益との格差は、労働者派遣法の改悪や法人税減税などの国の政策が大きく影響してもたらされています。 この流れを変え、賃金を増加に転じさせることによって、労働者の生活が改善するだけでなく、国内消費や設備投資の増加により日本経済の再生も実現できると言われています。 ◎生活第一の春闘を 労働組合は、労働者の要求をもとに活動する、労働者のための組織です。会社の利益や思惑が先にありきではなく、労働者とその家族の生活を第一に考えて行動する必要があるのではないでしょうか。それを背景にしてこそ、労資が対等の立場に立ってお互いの主張を闘わせる事が出来ます。今春闘に必要なのは、大幅なベースアップを実現し、私たちの賃金や待遇の改善だけでなく、会社の経営や経済の発展にも貢献することです。 不安を強調する「構造改革」 日立オムロンではリーマンショック以降の業績不振から「持続的成長」路線への復活をめざし「構造改革」を行っています。撤退機種や移管機種を選別し、成長機種に力を集中しようとしています。しかし、今回提案された「国内生産体制再編」は、経営環境の悪化→生産量増大が見込めない→コストダウンのための海外生産比率アップ→国内生産にはさらなる効率向上が必要という論理で2子会社と(HOTS)製造部門を丸ごと別会社化にするという施策です。このような製造部門丸ごと別会社化が本当に企業発展のための有効な手立てなのでしょうか。国内生産の利点は、開発・設計部門が身近にあり、設計変更やユーザごとのきめ細かな仕様の設定ができ、何より「信頼される品質」が重要な金融端末として品質が確保できることにあります。 いたずらにすぐにでも全部海外生産に移行し「仕事がなくなる」かのような説明で働く人たちの不安をあおり、強引に生産を別会社化することは、(HOTS)の発展する道とはいえません。むしろ働く人の意欲とモチベーションを高める施策こそ真の「構造改革」といえるのではないでしょうか。
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