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日立懇への訴えより
 
相談者のプライバシーを考慮して省略している箇所があります

(匿名の相談メール)・・・2009年10月 入社して3か月で心身ボロボロに
 
(冒頭略)入社し総務部に配属された者です。
 ここの総務には、正社員(部課長を含め)は4人の男性しかおらず、雑務、庶務等は派遣で仕事を回していました。
派遣社員の退職や病欠で、社長秘書、顧問秘書、監査役秘書、取締役秘書、郵便、宅配等の雑務プラス株主総会の準備で毎日のように残業をしていました。
 入社して3か月で心身ボロボロの状態で、体重も10キロは軽く減り、初めてかかった医者からドクターストップがかかってしまう程でした。
 その後休職扱いとなりましたが、体調が悪いのを我慢して出勤するとすぐさま帰らされ、再びドクターストップ がかかりました。そして今月末に休職期間満了とのことで退職となる可能性が出てきました。
傷病手当金でなんとか治療費等を賄い、貯蓄も殆ど無いに近く、休職扱いとなってから雇用保険に入っていない為 失業保険を受け取る事も出来ません。これから一体どうしたら良いのか、悩みに悩み過ぎて正直ここから飛び降りたいと思っています。
 現在、私の会社では3人休職者を出し、うち1名は精神状態があまりにも不安定になってしまい解雇されました。
こんな会社に居て身をボロボロにするよりか、死んだ方が家族にお金が入ると思うと死にたいです。もぉ判断がうまく出来ません。

(日立懇からの回答) 休職期間を確認し身体を治して、専門家の助言ももらいながら
 
 大変な職場で、さぞ御苦労が多かったことと思われます。
 病名はわかりませんが、何らかの精神的疾患にかかっておられると推測します。精神疾患の原因は、主に過重労働と人間関係によるストレスと言われています。業務量に対して少ない人員と、派遣社員を含めた人間関係が、病気の背景にあるものと思われます。
 休職規定については、企業によって異なりますので、社内規定を確認されることをお勧めします。私傷病の場合は、社内規定が基本になります。
 業務上の原因による疾病については、労働基準法第19条により、休職中の解雇は無効となっています。この場合の休職期間は3年間(労働基準法第81条)となっていますので、3年間は解雇できません。そういう意味では、病気が業務上の原因によってもたらされたものであることの証明が重要です。うつ病の休職後、解雇された人が、裁判で解雇無効を勝ち取った例もあります。
 できれば労災認定されることが、生活の面でも安心できます。精神疾患の労災認定も増えています。(申請の3割弱)ただし申請後、半年から1年かかりますので、すぐには結論が出ません。
 当面の対策としては、会社側からの休職期間満了後の解雇については、業務上の疾病であることを理由にして、解雇無効を主張することが重要だと思います。
 個人で会社と争うことは、ストレスもかかりますので、地域の労働組合や専門家の助言ももらいながら、支援の人に支えられながら、進めていくのが良いと思います。
日立懇としても、協力していきますので、遠慮なく相談ください。



(匿名メール)・・・2009年7月 納得のいかない転籍を受け入れてしまって

 私は日立家電入社で、吸収合併により日立製作所の所員になりました。
 「家電出身者はパフォーマンスが低い」と常日頃から言われ、顧客クレームの責任のなすりつけ等で、上司への不信感及び人間関係の悪化から、家電関係への復帰を希望しました。しかし、返ってきた回答は、孫会社への転籍という衝撃の宣告でした。
 その結果として
  ・年収30%ダウン
  ・労組なし
  ・扶養手当なし
  ・カフェテリアプラン制度なし
 という労働条件を、受け入れざるを得ない状況となりました。孫会社への転籍後、すぐに「うつ病」と診断され、今も治療中の身です。
 私も日立を辞めるか、人間辞めるか悩んだ時期もありましたが、家族や現職場の支えで、何とか仕事は出来る状態になりました。しかし、大きな挫折を経験し、これからも勤務し続ける自信がないのは事実です。かといって転職も厳しいご時世ですので、耐えるしかないと思っています。
 納得のいかない転籍を受け入れてしまったことで、毎日そのことばかり考えて、落ち込んだ状態から抜け出せないでいます。



(匿名の相談メール)・・・2009年7月 会社幹部からひどい言葉が

 数年前、うつ病と診断され、通院しながら勤務を続けています。体調が悪いときには、休職をさせてもらいました。当時の職場の上司は、部下に対し、連日のように罵声を浴びせ、職場の複数の方が、うつ病になったり、退職したりしていました。
 その後、配置転換により職場を代わり、少しずつ順調に快復してきました。しかし、まだ健康な頃と比べると、思考能力や集中力が欠けている状態です。
 先日、会社の幹部から、次のようなことを言われました。「おまえはいつになったら、仕事をするのか。甘えているのではないか。迷惑をかけた恩返しをしないのか」等々です。皆の前で、幹部からこのように言われ、ショックで休んでしまいました。
 最近、新聞やマスコミでも、サラリーマンのうつ病に関する記事が、頻繁に見られます。大手の会社の幹部ともなれば、部下が安心して、仕事に全力を尽くせるような配慮があって、しかるべきと思います。症状が軽くなった時に、少しずつ仕事を増やしてもらえれば、仕事も十分にこなせていくと思います。ぜひ、会社幹部の方には、うつ病に関する知識を知って、対応して頂きたいと思います。

(日立懇からの回答) うつ病の対策と管理者への教育を

 現在、うつ病をはじめとしたメンタル疾患は、日本の社会で急速に増大しています。例えば日立製作所においては、精神疾患休業者は2002年に92人だったのが、2008年には266人と、約3倍近くになっています。(図1参照)メンタル疾患による罹病率(=連続7日以上病欠者/従業員数x100)も、この間、約0.2%から0.6%超となっています。事業所によっては、この倍近い数字となっている所もあります。

.メンタル障害での休業者数
(日立労組2009年定期大会議案書より)


 このようなメンタル疾患がひき起こされる背景は、個人の人格の問題ではなく、その職場環境に問題があるというのが、専門家の意見です。急速に導入された成果主義による競争、正社員の削減と派遣社員の増大による、正社員の一層の労働強化と長時間労働が背景にあると考えられます。そのなかで膨大な仕事量をこなしきれず、職制も含めて余裕がなくなってきており、パワハラや弱い者いじめが行われるという現状があります。
 企業には労働者が働くための環境を、安全・快適にしておく義務があります。これは職場環境配慮義務と呼ばれています。メンタル疾患についても、予防的な対策と同時に、罹病した人に対するケアが必要です。うつ病に対して誤解している人もいるため、管理職に対して適切な教育が必要です。
 
 うつ病の理解のために鈴木安名氏HP「職場のメンタルヘルス」より抜粋)
1. “精神の弱い人が心の病になる”―というのは大きな誤解で、すべてのカラダの病気と同様、誰しもがかかりうる病気です。
2. うつ病の場合、治るまでの時間が長く数ヶ月、1〜2年の休養が必要になります。
3. うつ病は、きちんとした治療を受ければ必ず良くなる病気です。しかし職場や家族の理解がえられないために、多くの病人が適切な医療が受けられず苦しんでいます。
4. 職場のストレスには、長時間労働、パワハラ、リストラ、不安定雇用、出向・転籍、単身赴任、成果主義のような競争をあおりたてる賃金制度などがあります。企業の人事・雇用政策そのものが大きなストレスといえます。
5. 神経疲労の回復には積極的休養といって、スポーツや趣味でリフレッシュすることが必要になります。何よりも時短がメンタルヘルスの向上をもたらします。
6. 一人の発病は、その職場・組織が病気になっているということ示しているのであり、メンタルヘルス対策は組織的なものであるべきで、予防的な対策が重要です。



(匿名メール) あまりに酷いHIワーク制度について

  残業も多く、休出しても手当てはつかず、代休が取れる訳でもなく。予定は夏休みまで土曜日出勤は確定。趣味の旅行の予約入れても無駄なような気がして。何の為に仕事をしているのか。
 今帰ってきて寝る所ですが、メンタル相談もEPA相談も行きにくいし、ましてや行く時間がない。疲れからか腰痛になってしまっても土曜日に休みでなくては医者にも行けず。いつか倒れて楽になれるのか・・・ 人間辞めるか日立を辞めるか 人間辞めて日立も辞めると言う危ない選択肢が頭の中で回っています。死んで楽になりたい・・・


 切実な問題、ご相談はぜひ連絡先を教えてください。
 親身になってご相談にのり、解決のために総力をあげて応援します。

日立懇への相談
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