| 日立懇全社ビラ 2003年9月 | 第110号 |
これでいいの? 青年は使い捨てのモノじゃない もっと人間らしく もっと自由に 競争より、協力のほうが楽しい
現在、青年はかつてない劣悪な条件で働いています。一方で青年失業者の増大と、417万人にもおよぶフリーター(派遣、アルバイト、パート)が存在しています。この中には正社員を希望するものが約7割と言われています。本人が希望しても正社員になることができない状況があります。
また他方、正社員の青年は長時間労働・サービス残業や一方的な異動・転属など、本来の権利が守られていない状況が広がっています。
未来をになう青年が、本当に人間らしく働くことができるようにすることが、切実に求められています。
青年の要求
◎まともな生活ができる賃金を
◎長時間労働・サービス残業の解消を
◎異動・転属は本人同意を前提に
◎やりがいある仕事ができる環境を
◎非正規労働者を正社員に
Aさん 低賃金と福利後退のしわよせ
「寮を出たいけど今の給料では家賃が払えない」「残業しないとまともな給料にならない」とは、職場の青年の声です。ここ数年間、会社は所定内労働時間の延長、賃金カット、寮費値上げなどの施策を次々と行ってきました。それが青年にとって大きな負担になっています。
成果主義賃金が導入され、会社は成果に見合った賃金を支給するかのように宣伝しています。しかし、「評価基準が曖昧」「正当な評価をされているのか不安」「制度がルール通り運用されていない」などの意見があり、非常に問題のあることが明らかになっています。青年の中には、成果主義を歓迎する意見もありますが、それは青年の賃金の低さのあらわれです。
今年の春闘で労働組合は、ベースアップ無し、賃金体系維持を要求し、それが受け入れられたことを成果としていますが、現行の賃金では、とても私たちの生活のゆとりは保障出来ないのではないでしょうか。
Bさん 出向から転属にさせられる
半導体事業の不況を受けて、オール日立としての人的リソースの有効活用という名目で、(半)で約70人強を(情)関連事業所へ異動させることになった。これを受けて、半導体関連子会社に対しても、日立主導で(情)関連子会社へ出向させることになった。
03年05月に各出向先会社へ対して、転属の可否についての打診があった。その後、出向から転属への施策切替え、原籍上長からの示達、労組との面談が行われた。
03年08月上旬の提示予定が、会社間での折り合いがつかずに遅れている。最初から転属前提というのであれば、もっと早い段階から調整をすればいいのではないのか?と思う。転属時の詳細条件提示と同時に、帰任時の労働条件(担当業務等)の提示を労組経由で依頼しているが、帰任時については提示する気が無いようだ。
今回の会社の問題点は、転属問題が突然の話のような言い方をしているが、会社間では"転属"が規定路線になっている。出向→転属について、全体での説明が実施されていない。
Cさん 長時間労働のプロジェクト
ソフトウェア開発という仕事で、あるプロジェクトに関わり、様々な問題を目にしました。
最初に行うのは顧客の業務を理解することです。このプロジェクトでは、開発経験のある派遣の方に、教育面で大きく依存しました。また、開発要員が長期離脱を余儀なくされたのにも関わらず、欠員の補充がありませんでした。これにより、一人あたりの開発負担が増加しました。
開発段階で仕様が定まっていないことも、負担を大きくしました。仕様変更の度に設計書やコードを修正し、テストをやり直すことになるのです。それでも納入期日が後方にずれることはありません。開発が始まってしまうと、途中で人員補充をされても教育にかける余裕はありません。結局、担当者が全て対応します。長時間労働が続く中、それでも「後○ヶ月の辛抱だ」と自分に言い聞かせて業務をこなしています。
Dさん 研究職場も長時間労働
事業部に出向しているある研究者は、月に200時間近い残業をしたそうです。「実働時間のまま申請するわけにもいかないので、100時間以上のタダ働きだよ」と言います。実験や試作で毎日のように午前0時を過ぎる人や、雑用に忙殺されて本来の研究業務に専念できない人は珍しくありません。
研究者を取り巻く状況は大きく変わろうとしています。「このところ毎年のように所属が変わり、その都度名刺も作り直している」という人もいます。しかし、現場の混乱を招くだけの、単なる組織いじりに終わってはいないでしょうか。
10年先の飯のタネを開拓するための研究開発では、長期的な視野が不可欠です。一朝一夕に出せる成果を追い求めているだけでは、本当に強い技術を生み出すことはできないでしょう。多くの研究者は、「強い日立」再生に貢献したいと願っており、それができる職場環境を望んでいます。経営者には長いビジョンを持ち、現場に真に有効となる施策を打って欲しいものです。
仕事も くらしも あなたらしく 君らしく
「処遇制度改革」賃金ダウン・人件費削減は許せません!
職場からの多くの意見で 討議期間延長へ
会社提案の処遇制度改革案には、職場討議や日立労組定期大会で多くの意見がだされました。「本当にやり甲斐・働き甲斐につながか」「評価者の査定で賃金が大きく左右される」「生活の安心・安定の保障はどうなる」「降格されたら大幅な減収になる」「裁量労働でもっと残業が増える」「職場での論議が不十分」など。職場からの多くの意見は、中央賃金委員会での労使論議に大きな影響を与え、当初の「九月中の制度内容の正式確認」が十月にずれ込むようです。
賃金ダウンなどの不安は残されたまま
組合は、八月末の中央賃金委員会で、会社案が概ね明らかになり、大半の項目において「組合の主張およびこれまでの議論経過等を踏まえた内容」となっているとして、「格付目安の設定」「降格付に伴う本給減額のソフトランディング措置」の2項目を会社に再検討を要請した以外は、ほぼ会社案通りの内容で中央段階の「労使協議会」は終了し、今後は会社案と組合本部の見解を提示して職場討議を行って、組合の最終方針を決定して正式確認に向けて論議を進めていくとしています。
しかし「年令等による格付目安の廃止」「賃下げもある」「評価者は各職場ごとに決める」など、職場からだされた不安は残されたままです。
また、長時間労働、過労死にもつながる「法定裁量労働制」の導入については、十分な論議もなく決まりそうです。
職場でよく討議して、改悪を許さない!
いまの組合の対応は、「労使協議会」で合意した改革案で組合員に納得させようとする姿勢が見えます。
組合から提示される改革案の内容を職場でよく討議して「成果主義」を理由にした賃下げや労働条件の改悪を許さないことが必要です。
日立懇 掲示板
定年退職者が頼りの会社
ある会議で、作業量消化の見通しに付いて、出席者の一人が「手仕上げは腕のたつ連中が揃っているから大丈夫だろう」という発言をした時のことです。すかさず、別の人から「本当に大丈夫か?みんな定年退職者ばかりだぞ。あんまり無理は利かないんじゃないか」との意見が出されていました。「あの人たちが居なくなったら職場はどうなるんだろう。会社は心配にならないのかね」と洩らしていました。(つち)「握手」より
また、「まがいモノ」かぁ!
7月に行われた夏祭りで、招待した芸能人は、安室奈美恵のそっくりさんの「AMURO」でした。
職場では、「また、まがいモノかぁ」、「売れてなくても本物を」の声も。ちなみに、昨年は、松田聖子のそっくりさん。(お)
ICカードでの時間管理を検討
労組定期大会で支部委員長は、法定裁量労働について、「導入されると、労働時間の自己管理が現状よりもさらに求められることになる。非接触型の入出門管理装置等、時間管理方法を本部・本社間でも論議して頂きたい」(支部ニュース)と発言。さらに、支部大会でも代議員のICカード方式での時間管理の要望意見に答え「会社も考えているようだ」と回答しました。(旭)
通信教育講座の職場の反応は
会社から通信教育講座の案内が来ました。職場の声を紹介します。
● あまり興味のある講座がないわ。
● これから勤め続けようとする人は大変そう。自己負担 してスキルアップしながら 成果を出さなければ評価さ れそうにないから。
● 仕事で疲れているのに自分の時間も仕事の勉強にもっと使わなければいけないの だろうか。
● 勤務時間内に教育を受けれるようにすれば 良いのに。(むさしネットより)
若者の雇用悪化で就職率過去最低
・・・ 高卒16.6% 大卒55.0%
大学・高校を卒業した人たちの就職率がいずれも過去最低となったことが、文部科学省の調査でわかりました。報告によると、今年3月の大学卒業者の就職率は前年より1.9ポイント低い55.0%。
一方、卒業後に「進学も就職もしていない者」は前年より約4千人増えて約12万3千人。卒業者の22.5%に達しました。
高校卒業者の就職率は前年より0.5ポイント低い16.6%で過去最低を更新。進学も就職もしていない人は13万3千人でした。
小泉「構造改革」による不況・リストラ・倒産が家庭を直撃し、卒業後にすぐ働きたいという生徒・学生はむしろ増えていまが、求人数があまりに少ないため就職できないのです。
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