日立懇全社ビラ 2003年5月 |
第106号 |
ここまできたか?! 労働法制の改悪 労働者イジメの悪法はゴメンだ

首切りは自由、サービス残業も”合法化”。労働基準法や労働者派遣法などの改悪案が国会に出されています。
労働者を守るための法律が、企業の利潤のために労働者切り捨て法に変質させられようとしています。
正社員の削減と労働強化を押し進め、若者使い捨て時代を許さないためにも、労働法制の改悪に反対しましょう。
解雇が簡単にできる
現在は、企業は勝手に労働者を解雇することは許されません。解雇に厳しい条件を求めた「解雇四要件」と呼ばれるルールが裁判を通じて確立しており、企業が安易に解雇をすることの歯止めになっています。
ところが今回の労働基準法の改悪では「使用者は…労働者を解雇することができる」という、驚くべき解雇自由の原則が明記されています。
日立でも事業撤退が進められている時期に、乱暴な解雇がいっそう増える恐れがあります。
ただ働きも合法化
現在の裁量労働は、多くの制約が設けられており、日立の”Eワーク”も法律に基づく裁量労働ではありません。今回の改悪ではこれまでの制約を取り払い、すべてのホワイトカラー労働者に裁量労働を適用させるものです。
日立でもサービス残業の摘発運動は、多くの成果があげられていますが、これまでの違法な状態が合法化されてしまうことになります。
3年で使い捨て
現在の有期雇用は専門職を除き1年とされ、正社員は「期間の定めのない雇用」となっています。改悪では3年間に有期雇用を延長することになっていますが、これはパートなどの期間を延長することではなく、本来正社員として採用されるはずの新規学卒者などを3年間の有期雇用で採用し、「若年定年制」を進めるところにねらいがあります。
自分たちの子供や孫たちは、一生かかっても経済的に自立できない、社会的弱者に転落する可能性があります。
製造業への派遣労働
現在、製造業への派遣労働は禁止されており、請負という形で偽装派遣が行なわれています。改悪では製造業への派遣労働が解禁され、ものづくりの現場が派遣労働者に全面的に置き換えられる可能性があります。
海外に移転するか、派遣労働に置き換えるかという二者択一が強要される危険があります。
お読みください!
ブックレット
せめぎ合いの労働法制 「解雇自由はゆるさない」
学習の友社 定価800円
●Yahoo Books
人間の尊厳をかけた壮絶なドラマ! 湾の篝火(かがりび) 田島 一(たじま はじめ)著
新日本出版社 上・下とも本体2400円(税別)
●Yahoo Books
ロマンと感動の共有を
1986年秋、大手造船会社を突如おそう7000人の大リストラ計画!
部下から「 社員を大切にしない会社に未来はない」 と見放され動揺する部長、。吊るしあげられても家族の支えで耐え抜く若手工員と、 彼を励ます仲間……。
さまざまな思いが渦巻くなか、 営利をむさぼる会社側と退職強要される男たちとのたたかいが、 ダイナミックに描かれる。
戦争加担ノー!平和のために声をあげよう
大幅減額で定年後の生活崩壊の心配あり 新年金制度
会社から提案されている「キャッシュバランスプラン」(以下CBP制度)導入による新年金制度」は、現行の「企業年金」制度を大幅に後退させ、従業員の定年後の生活を脅かす内容を含んでいます。
日立の場合、企業年金とはいえ、実態は退職金部分の年金化であり、今回の制度改悪は経営側の責任放棄に近いものがあります。「新年金制度」は
(1)期待値の2.5%運用でも総額 235万円余の減額となる。
(2)運用利率の上限を5.0%と 定め、将来の金利上昇への 規制を当初より定めている。
(3)定年退職者への適用も視野に入れている。
などの問題があります。
将来にわたっての安定した年金制度を確立することは従業員全員の願いです。現在の「低金利政策」の下では、資産運用状況が大変である事は理解できますが、01年度決算で掛金収入439億円に対して運用損失が582億円は異常と思われます。
また、加入者の減少は、日立本体からの事業分離などが主な原因であり、日立グループでの対応が必要であると考えます。積立不足金は、特別掛金として会社が負担するのは当然です。 「積立不足金が労働条件へも影響する」とか、生涯にかかわることを「 やむを得ない」 とする組合の見解は、労働組合の役割を考えると理解できません。
今回の「新年金制度」は、退職金の「確定拠出年金」化に続き、従業員に大きな負担とリスクを負わせるものです。十分に時間をかけて論議する必要があります。
会社提案の【新年金制度の年金受給額の試算】 日立労組本部発行の第852号より 単位:円
退職金・年金額の例示は、すべて 監督指導職勤続40年60歳モデルベース
指標利率 第1加算年金 第2加算年金 第3加算年金 月額合計 月額差額 総額差額 現行制度 4.5%固定 48,212 34,370 77,823 160,405 0 0 新制度 期待値2.5%運用 40,509 103,711 144,220 -16,185 -2,357,603 最低保障1.5%運用 36,934 101,159 138,093 -22,312 -3,368,812
日立懇掲示板
業績良くても
“本体”は超えられない
一時金の集約で「やっぱり日立を超えられなかったか」との声が出されています。ある人は「業績から言ったら、Aクラスのはず、四・五ヶ月出てもおかしくない計算になる。いくら業績が良くても、系列が本体を上回ることは九九%ありえない―というのが早くも証明されたわけだ。分社の時、会社はしつこいほど“頑張ればどんどん良くなる”と言っていたけど、あれもまったくの嘘っぱちだったということの証明でもある」と話しています。(HIC)
女性の気持ちが
分からない作業服?
作業服が支給されました。夏冬兼用で、生地は地球にやさしいペットボトルのリサイクルとなっています。しかし、今でも身体を動かすと暑くてたまらないのに夏になったらどうなることやら。身体に優しいのはポリエステルより綿や麻でないでしょうか。ブルゾンはポケットが浅くていろいろ入らないし、お尻の線が丸見えでどうも着心地が悪い。きっと、女性の気持ちのわからない男性たちが決めたものでしょう。女性の着るものは、女性に決めさせてもらいたいのもです。(ルネサス)もう、頭にきてます!
〜外注社員から怒りのメール
「私は外注社員として、茨城の日立関連に働く身です。数人での作業の責任者の様な事をしていて、社員を逆に指導する立場にあります。外注社員の私の方が何から何まで気を回してやっていて胃が痛くなる思いをしてるのに、明らかに私の方が給料・賞与が少ないんです。年収にしたら数十万円以上は差がありやってられません。年齢も私の方が歳上です…。」
「さらに頭に来るのは、今度会社に入るお金が下げられるという話を聞いている事です。ここ二年、一円も昇給していないのに、これでは逆に給料が下がるかもしれません。いいようにこき使われているだけです。なるべく早く転職したいのですが、茨城は壊滅的状況なのでなかなかうまく行きません。」
今月のワンポイント
イラク戦争 「自由の代償」は
平和な暮らし、家族、子どもたち
イラク戦争における米・英軍の空爆と市街戦で民間人や兵士に多数の死者が出ましたが、正確な把握はできていません。市民団体の集計によると、3月20日の開戦以降、イラク民間人死者数は最低で1123人(4月10日)と推計されています。
イラク軍の戦死者は、実態がほとんど分かっていません。4月5日までに最大約六千五百人、これにバスラにおける戦闘の犠牲者、米・英軍が空爆に「壊滅させた」とする共和国防衛隊6個師団の犠牲者を加えると数万人になる可能性があるといいます。また、負傷者を含めたら、どれだけの犠牲者になるか想像もできません。
亡くなったイラクの兵士一人一人に、死を嘆き悲しむ子供、家族、親・兄弟、友人があったはずです。多くの者たちが戦争を欲することなく銃を手に取り、一方的に虐殺された。米・英軍の侵略がなければ彼らも、開戦の3月20日までの平和な日常生活を過ごしていたはずです。
しかし、米の責任者ラムズフェルド国防長官は「これも自由の代償」と言い放ちました。民間人、イラク兵士、そして米英軍兵士の死も…。
その代償で手を入れるものは、米国によるイラクの政治支配と米国企業の石油シェア略奪によるイラクへの搾取ではないのか。
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