日立懇全社ビラ2001年12月号              


HBSは効率優先を見直し 災害をなくせる環境を

日立ビルシステム  2日連続の死亡事故


九州・東京で悲惨な労働災害


 (株)日立ビルシステムで、2日連続して作業中の死亡事故が発生しました。
 11月7日(水)西九州営業所でエレベーターと出入口壁に挟まれて死亡、11月8日(木)東京・八王子営業所(エレテック八王子)で塔内直上部とエレベータに挟まれて死亡、これは会社始まって以来の悲惨な出来事です。


「忙しくて、安全規程を守れる状態にない」

 職場ではみんなが「2日連続して死亡事故なんて信じられない」「やっぱり起こったか。重大な労働災害が発生するシグナルはあちこちで出ていたのに」「忙しくて、作業基準など守れる状態にない。故障修理もほとんど一人作業だ」と作業実態を本音で語っていました。


最大の要因は《人員不足、作業にゆとりがない》

 会社は「安全規定の遵守」の再徹底を社員に指示しましたが、それが守られるような作業環境でないことが最大の問題です。現に「予定外の作業が必要になったら上長に連絡、故障連絡の電話は所長がとるとなっているが、女子事務員が対応している」など、会社が決めたことを会社が守れない忙しさ、人手不足の実態が出されています。


建交労HBS労組  「確実な事故防止」を要求

 建交労HBS労組(全日本建設交運一般労働組合:全労連加盟)は会社との団体交渉において、「個々の理由と共に背景に何があるのかも考えないと再発防止にならない」として、人員増や新人へのキチンとした教育を要求しています。さらに「一方で効率ばかり追求されている」「守れるようなことを決めないと何にもならない」「(現場で安全確実に)実行できる方法を決めてほしい」と要求しています。
 2名の尊い人命が失われた中、早急に「災害をなくせる職場環境」を求める声が上がっています。




2002年春闘  電機懇のリストラアンケートにご協力を
 ベースアップゼロではくらしは守れない


 電機連合は2002年春闘で、賃上げ要求でベースアップの要求をしない方針と報じられています。その理由は、賃上げよりも「雇用の維持・確保」を優先するのがねらいと言われています。
 しかし現実には、リストラによる人減らしや賃金削減が次々と発表されており、不況はますます深刻になってきています。
 大切なことは、人減らしを止めさせる運動を発展させると同時に、賃上げについても労働者の要求をかかげてたたかうことです。
 雇用をふやし、賃上げと福祉の充実で将来不安をなくすことによってこそ、消費も拡大し、今の不況から抜け出すことができます。
 そのためにも2002春闘を旺盛に取り組みましょう。
 




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