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日立懇全社ビラ 2008年10月
第162号

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今、モノづくりの現場は「蟹工船」?

 「おい、地獄さ行くんだで!」に始まる小林多喜二の小説「蟹工船」がベストセラーになっています。過酷な作業環境と労働者のたたかいを描いた小説が売れる背景には、現代のモノづくりの製造現場が、似通った状況になっているという指摘があります。
 徹底してムダを省いた非人間的な労働、劣悪な作業環境、現場で主役となりつつある派遣・請負社員に対する低賃金・無権利の押し付け、これで本当にモノづくりが大切にされている職場と言えるでしょうか。
 製造現場で働く人の感想を聞いてみました。

● 奴隷やニワトリじゃない

★高効率工場などと言っても、労働強度が強められ、休憩時間以外トイレにも行けない「奴隷労働」のような職場になってしまった。
★組立職場ではセル生産方式で、ニワトリケージのような狭い所での立ち作業で、肉体的よりも精神的にクタクタなってしまう。
★コンベアーラインがだんだん短縮され、過密な作業とスピードが要求され、これから先、働き続けられるか不安である。
★部品加工の職場では、工間短縮で材料が入ったら直ぐに組み立ての日程が迫っていて、ちょっとしたトラブルがあると、残業や早出で対応させられ、働く者に犠牲が押し付けられている。
★売れ筋の製品の変化に加工現場の設備とシステムが対応できず、人海戦術的な非効率な作業で対処している。必要な所に予算と金が投入されていない。

● 暑さ対策は未だに扇風機

★暑さ対策でも、設定温度管理や電気代がオーバーなどと、せつかくの空調設備がいかされず、夏の主役は未だに扇風機と言う実態である。
★通称、テントハウスと呼ばれる簡易な建屋が増え、暑さ、寒さ、防塵などの作業環境の改善が望まれている。
★更衣室、休憩所、職場食堂など直接生産と結びつかない福利・厚生部門の環境改善が、おろそかにされている。

● モノづくりを実感できない

★職場によっては、製造現場で働く人の9割が派遣・請負社員となっている。
★無理な生産計画に、派遣などの非正規労働者の「活用」と、長時間、過密の作業が押し付けられている。
★生産の海外移転、部品の海外調達などで、コスト競争力だけが問題視され、過酷な働き方が押し付けられ、モノづくり力・技能の伝承がおろそかにされて、企業の将来に不安を感じる。
★派遣社員の労働災害が増えているが、安全教育がなおざりにされている。
★男女均等の名のもとに、女性に夜勤が押し付けられている。
★「モノづくりを実感したいあなたへ!」と人員募集の広告を出しているが、「女工哀史」や「蟹工船」のような過酷で劣悪な生産現場では、若者が定着しない。

なくそう貧困 止めよう憲法改悪


「電機懇」総会開催される
総会議案を提案する谷口事務局長

 電機懇(電機労働者懇談会)の第21回総会が、9月20日・21日の両日にわたり、東京の日本青年館において開催されました。20日の夜には電機懇結成20周年記念レセプションも開かれ、結成当時の思い出や、20年間の運動の経験などが話されました。当時の①労組役員②各職場・地域の運動③解雇・差別争議などが全国的に結びつき、職場の要求にもとづいて労働組合運動を進める産業別の組織として「電機懇」が結成されました。生活不安や貧困・格差が拡大している今日の現状は、「電機懇」運動の出番であることが改めて確認されました。


 日立労組 日立支部役員の年収は
  1,000万円~1,500万円 (但し、外部団体手当は除く)

 日立労組 日立支部の機関紙「Face」No.1499号(2008年7月16日付)において、役員給与の改訂が示されました。内容は以下の通りです。
●本給及び職務手当は下表参照

●家族手当は事業所支給額に準じる。
●一時金は、本給×獲得月数×1.25
●役員が外部団体または、労働福祉団体の理事・監事・委員などを非常駐で兼任する場合の手当は 従事する役員の臨時手当として扱う。

今回の改訂により労組支部役員の年収を計算してみると、約1,000万円~1,500万円となります。(但し、外部団体手当は除き、家族手当は1人当り11,000円×2人、一時金獲得月数は本年日立労組の4.91ヶ月として算出)

25名正社員になる

 日立協和エンジニアリングでは、10月付けで契約社員を25名正社員にすると、当事者に話されたと言う。たいへん良いことである。ある契約社員は、将来的に少し不安がなくなったと話していた。同じ仕事をしていて賃金が安いのはおかしい。今後、他の人たちにも一日も早い正社員化を望む。(日立協和エンジニアリング)

本当に売れてんの?猛暑で身体が大変です

 対米輸出の大幅減とかで、今期は作業量が少なく、職場では派遣の人達もだいぶ減ったと思っていたら、突然この猛暑の八、九月に大増産命令。休日出勤月五回連続の職場もいくつかあります。
 「お盆、お彼岸も出勤かよお」「そんなに売れてるのか」「以前と比べ仕事がキツク身体が心配だ」などと声が出されています。
 総労働時間対策とか言ってたのに組合的に問題はないのか・・ 残業ゼロから休日出勤五回までと、会社の身勝手な働かせ方に怒つています。(日立工機)

労組執行部は本気で労働者を守ってほしい

 コンシューマ事業グループ(コンシ)では、業績低迷を打開するため今年の2月に約一、二五〇名の大規模異動が伴うAV事業再建計画が発表され、9月までに実施されて、数多くの人が転勤・出向・転属で横浜事業所からいなくなりました。→右へ
→左から
 8月初めの横浜支部定期大会で執行委員長が交代し、18年専従をしていた前委員長は退任の挨拶で「部長から組合の専従になれと言われた。首になりたくないから、専従になることを引き受けた」という内容の発言をしました。
 今回の人減らし合理化に対して、全員集会で会社の施策を受け入れるように促す発言をしたり、組合員を守ろうとしなかった姿勢は、「まさに、会社の言いなりだった」と言わざるを得ません。(日立・横浜)

再雇用拒否

 日立GSTは赤字経営のツケを、ありとあらゆるリストラの手段で乗り切ろうとしています。
 そんな中、雇用延長を申し出た技術者に納得できる理由を示さないまま、採用を断り続けています。雇用されない理由は、延長条件の一つである能力査定でM(下位から2番目)評価を2度受けたというものです。しかし、本人はその評価を受けたという自覚すらありません。部長との面談の際も、きちっと評価結果を見せてほしいと願い出ても「他の人の評価が一覧表に載っているので見せられない」などと、疑いたくなる対応です。
 日立のCSR活動にもあるように「再雇用を希望し、会社が提示する職務に合致した人を対象に」すべての希望者を再雇用すべきです。(日立GST・小田原)


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