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これまでの
全社ビラ
日立懇全社ビラ 2005年5月
第127号
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広がる格差  深まる矛盾

またもや賃金カット!  日立DP

 「またかよ」「分社されていなければこうはならなかった」と、ため息と怒りの声が上がっています。05春闘で日立ディスプレイズ(日立DP=旧茂原工場)では、一昨年に続きまたも「緊急業績対策」=賃金3%カットなどで決着しました。年収減は50万円にもなりそうです。
 日立DPは、02年10月分社以降、03春闘で「緊急業績対策」が実施されました。このときは日立グループの多くも賃金5%カットなどが実施されましたが、日立DPでは、労働時間の1日15分延長の実施や、「対策」解除も日立より2ヶ月遅れとなりました。04春闘では、「成果主義重視」の「新処遇制度導入」で中高年中心に多くの賃金減額者が出ました。これも日立の制度を「より深化させる」日立DP独自の制度として、導入時からただちに降格、降給できるようにしたためです。そしてこの05春闘で再び「緊急業績対策」(表1参照)となりました。
 分社をいいことにやりたい放題の労働者への犠牲転嫁をやめることこそが、とるべき「緊急対策」ではないでしょうか。



近頃の若いモン        投稿歓迎
 
 就職ランキング

 毎年恒例の就職ランキングが発表されました。それをみると、日立製作所の躍進がすごいです。リクルートの総合では前年85位が10位に、毎日コミュニケーションズの理系総合では前年20位が2位です。
 もちろんこの結果が会社としての評価に直結しないのはわかります。対象も学生ですから、CMなどの露出度が高い企業に興味が沸くのでしょう。いや学生のほうがむしろ、希望する企業と実際に就職する企業は違うと割り切って投票してるのかもしれません。
 で、実際日立グループに身を置くものとして考えてしまうわけです。就職活動中の学生には、内部はわからんよな、と。最近は就職活動開始時期が早まっているそうです。さらに「ただの就職難」ではなく、「優秀な人材の不足(企業側の主張)」という、もっと厄介な就職難になりつつあります。学生には、就職した後のゴールを定めてがんばって欲しいと思います。
 
 05春闘における日立関連各社の一時金妥結状況を下表に示します。この数年間で分社化された武蔵、戸塚、清水、土浦、茂原等は、すべて日立製作所以下となっています。

今が旬、憲法9条で戦争のない世界を

「請負」も「派遣」も立派な労働者

「劣悪な処遇を何とかしたい」と派遣労働者、請負労働者の仲間が労働組合を結成し、要求実現のたたかいに立ち上がってきています。

 徳島県の光洋シーリングテクノ(560人の労働者のうち125人が「請負」労働者)で働く「請負」の労働者が、「社員には負けられない」とがんばってきたのに報われないとして組合を結成し、賃上げ交渉で時給のアップを実現しました。愛知県の高木工業(派遣社員数1万人)では、派遣労働者が組合を結成し、「一方的な通告による労働条件の引き下げはできないはず」と就業規則を開示させ、「有給休暇の取得」や「能率手当引き下げ撤回」の成果を上げてきました。

 働く仲間が団結して要求の実現を

 いま、派遣・請負など非正規労働者は、企業における補助的な労働ではなくその中枢部を担っているのです。正社員と同じ仕事を正社員以上にがんばっても賃金は、正社員の半分以下です。このような労働者を放置していては、正社員の雇用や賃金を確保するたたかいも困難になります。正社員と非正規労働者が力を合わせてたたかってこそ、働く者全体の向上につながります。。

世界のメーデーはこうして始まった
       〜8時間は働き、8時間は休み、8時間は自由〜

 1886年(明治19年)5月1日、アメリカ各地で8時間労働制を求め、35万人がストライキに立ちあがりました。当時は、12時間から14時間労働は当たり前。「8時間は労働、8時間は眠り、8時間は自由な時間」で暮らすことが労働者の夢であり要求でした。4年後の1890年5月1日、再度ゼネストを構えたアメリカの労働者のたたかいにヨーロッパが応え世界的な労働者の祭典としてメーデーが誕生しました。
 日本では、「8時間労働時間制実現」、「失業防止」、などの要求を掲げ、1920年(大正9年)5月2日の日曜日に上野公園で初めて開催されました。

新入社員へ組合加入よびかけ

 (株)日立ビルシステムは、新入社員教育を東京の亀有にある研修センターで、毎年4月はじめに行っています。私達、建交労HBS労働組合は、この機会を利用して組合加入のよびかけを門前でしています。職場には、第二組合の「日立ビルシステム労働組合」がありますが、こちらは研修センター内で加入のよびかけをしています。会社が便宜をはかるので、できるのです。新入社員はまず「職場には組合間差別がある」と教育される結果になります。 (建交労HBS)

総合職5級で、"年間45万円も減額!"

 (電力)業績改善対策で、春闘後に調整するとしていた一時金の減額について、労組本部から最終結論が提示されました。組合執行部は、「組合員平均で昨年度比約3%、数万円の減額水準であり、生計費相当額を確保することができた」と説明しています。しかし、今年の春闘妥結月数比では平均12・4%の減額です。減額は、職群等級により一律の定額ですが、総合職5級は平均を大幅に越える45万円/年という大幅減額となっています。職場では、「これで家を建てる機会が遠のいた」「S5のレンジ下部の者とS6のレンジ上位の者で支給額が逆転するのはおかしい」「ぎりぎりでローンを組んでいる人は、ニ重のローンを組むことになりかねない」などの怒りと不安の声。 (日立事業所)

制度一元化に不安と不満が

 4月からルネサスの制度一元化が始まりました。今年の春闘は、賃金制度が変わっても昨年の賃金相当のところに格付けされただけで賃金の額は同じ。今までは、たとえベースアップはなくても基本給のアップはあったのに。ボーナスは個人業績加算がどのようにつくのかにより昨年より少ないことにもなりかねません。また、監督職群3級は基幹職群2級より2万7千円しか多くありません。「基幹職なら交替勤務をやれば手当てが入るし組長のように重い責任もないわけだから、組長をやっているのが馬鹿らしい」「ほとんどの人が組長になるより指導員のままがいいと言っている」と組長たちは嘆いています。 (ルネサス武蔵)
"人の命より無災害記録"とは

 人の命より、無災害記録に執着する会社に不安と不満の声。仕事中に病で突然倒れても、大怪我をしても、会社は救急車を呼ぼうとはせず公用車で病院に運ぶ手はずをする。「素人判断で、公用車で病院に運ばれては助かる命も助からないのでは」と、働いている人達の間でヒソヒソ話。「ここで骨を埋める気はないから救急車を呼べ」と叫び声がこだまする・・・。(日立IEシステム)


本体に戻るのも複雑な気持ち

 HESCO子会社のヘステックサービスが6月にHESCO本体に合併します。
 5年前に分社化してヘステックサービスをつくった時は、「HESCOグループとしての雇用確保の施策である」と説明しました。ところが5年余りで吸収です。
 「両社一体での人材の活用、コスト低減が目的で、日立の方針に沿ったもの」とのことです。親会社の都合で、分社化だ、合併だと振り回され、組合も出たり入ったりで。分社化時に組合費を清算して記念品をもらい、退職金までもらいました。職場では、「分社化時に悔しい思いをしたが、人も減り、ヘステックサービスの役割は終わったということか」と複雑な気持ちです。(HESCO)


特急利用の通勤を定年まで許可して!

 今年3月に、機械研究所(機研)が土浦から勝田に移転しました。(機研)が土浦に来てから30年経つことから、柏から土浦の間で持ち家した人が多く、1時間半の乗車時間は大変です。単身赴任するほどの距離でもないため、特急利用が許可されました。「3割の自己負担だが、1時間で着くのでかなり楽だね。しかし、1年間のみの許可となっているので、新幹線利用のように全社的な許可にしてもらいたい」と話していました。 (機研)


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