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日立懇全社ビラ 2003年11月 第112号   ビラのスタイルで表示(270kB)

日立の処遇制度改革が実行されようとしているが・・・
 成果主義に高まる批判の声
    賃下げ、労働強化など不利益変更には同意できない
 日立の処遇制度改革が、「時間をかけた十分な議論を」という声にもかかわらず最終報告が出され、来年一月からの制度移行に向けて準備が進められています。日立労組は賃下げに対し「各種のソフトランディング措置を設定した」として、会社の案を全面的に受け入れました。
 成果主義に対しては、すでに導入されている会社でも、多くの問題点や不満が噴出しています。日立の場合、導入前から多くの労働者が賃下げになることが明白なだけに、その矛盾は深刻です。
 今後、各人に対する評価が行われ、賃下げか労働強化かという二者択一を押し付けられることが予想されます。しかし、賃金や労働条件の引き下げ(不利益変更)は、会社が勝手にできることではなく、労働者の同意があって初めて有効となるものです。「現状に対する不利益変更は認められない」という声をあげていきましょう。
 こうした日立の賃金制度の改悪は、日立の社員だけの問題ではなく、派遣・パート労働者や関連会社、さらには他産業や公務員を含む勤労者全体に影響を与える重大なものです。賃下げは個人消費を冷え込ませ、不況を悪化させることにつながり「大企業の社会的責任」が問われることになります。
 個人でのたたかいと合わせ、仲間との連帯、地域や社会の運動と結びついて、改悪内容を跳ね返していく取組みを粘り強く進めていきましょう。

週刊誌で「成果主義」特集

★成果主義賃金でサラリーマンの不満は高まるばかり、結果評価オンリーの成果主義は崩壊しつつある(週刊朝日03.8.29) (週刊朝日03.9.5)
★成果主義の広がりを背景として、いま急増しているのはサービス残業、過労死、そして、精神を病んでの過労自殺だ(読売ウィークリー03.9.28)
★成果主義は日本には馴染まない。(週刊新潮03.10.23)

成果主義のもたらす問題点

(1)先輩が後輩に仕事を教えなくなる。
(2)労働者が仕事上のミスを隠すようになる。
(3)すぐ成果の上がらない仕事は誰もやらなくなる。
(4)性差別、思想差別などが「成果」の名で巧妙に隠される。
(5)成果を上げたように見せることが上手な労働者が生まれる。
(6)ただ働きをしてでも「成果」に到達しようとする。
(7)職場の同僚は競争する敵だということになり、全体としていい仕事ができなくなる。
(8)労働者の賃金レベルは低下し、経営から生き生きした活性が薄れ、
  経営そのものがゆきづまる。
                          (「学習の友」2003賃金別冊より抜粋)


競争主義でなく弱い者の連帯を−−連合評価委員会の報告(03/09/12)


 日立労組の上部団体である「連合」では評価委員会の報告が出され、日立が進めようとしている成果主義とは正反対の指摘がされています。
 「このような社会が、本当に私たちの目指すべき社会なのであろうか。エゴが充満し、競争に駆りたてられる社会が、よい社会なのであろうか。目先の効率ばかりを求め、公正を忘れてもよいのだろうか」
 「連帯や協力の意義が見失われるなかで、働く者は弱い者であるという本質を忘れてしまっている。しかし、弱い者は弱いがゆえに、強く連帯し、強く協力することができる」
 「弱い者の連帯の組織である労働組合が担う労働運動の根本的な使命は、社会の不条理に対して異議を申し立てることにある」

日立懇に入りましょう
日立懇は正当な労働運動です

 10/4(土)日立懇総会が東京の全労連会館で開催され、全国の職場での活動が活き活きと発言されました。
 日立懇は1992年に結成されて以来、一貫して日立と関連会社の職場の要求を取り上げて活動してきました。当時行われていた争議では、各地の労働委員会において、「日立懇は正当な労働組合運動である」ということが認められました。社員はもちろん、派遣やパートの人など誰でも入会できます。
 日立懇に入るとこんなにお得です。
  ・全国の職場や会社の情報が手に入る。
  ・グチを言い、支えあう仲間ができる。
  ・会社から自立した人間として自分らしく暮らすことができる。
派遣・パート労働者の権利を向上させよう


NEEDS月間を実効あるものに
職場の実態を良く点検し、職場の声を聞いて
 日立労組03年度NEEDS月間(秋季組織強化月間)が取組まれています。「安全と健康を守ることは全てに優先する」を基本に「職場を点検しよう」と呼びかけています。そして、重点強化項目として、「労働時間管理の徹底」「計画年休100%行使」「災害ポテンシャルの摘出と改善」「メンタルヘルスへの対応」などをあげています。
 しかし、毎年同様な取組みが行われてきていますが改善は進んでおらず、職場の実態は一層深刻な状況になっています。組合報告でも「災害発生状況、疾病状況のいずれもが前年同時期より悪化。メンタル関連疾患の比率がますます高まっている。」と述べています。
 職場のNEEDS(必要なもの)である、ゆとり・豊かさを実現するためには、人員不足、長時間過密労働、深刻なメンタルヘルスなどに対して、個人まかせにせず、労働組合自身が職場の実態をよく点検し、職場の声を聞いて、具体的な改善を組合員に見えるかたちで推進する取組みが必要でしょう。


◆F・Fプランを職場に生かしましょう
投稿 仕事も子どもも大事にしたい

 00年4月に、仕事と家庭の両立、女性の活躍支援をめざした「ジェンダー・フリー&ファミリー・フレンドリー・プラン」(F・Fプラン)ができ、育児をしながら働く女性が多くなってきたように見えます。一方で、執務職から総合職編入にチャレンジする人が増え、日立労組全体で00年度は50人、01年度は58人が総合職に編入されました。女性も総合職にチャレンジして昇格を果たすという意欲が現れています。

 しかし、身近なところでは、総合職や主任研究員の女性の退職が目立ちます。話を聞くと「仕事と育児の綱渡りをがんばってきたけれどもう持ちこたえられそうにない」、「ベビーシッターや友人に保育園のお迎えをお願いして、二重保育や三重保育の日々が続いて、子どもが情緒不安定になってしまった」、「周囲の男性並みに力を発揮できないことが苦しい」・・・と、切実な声があがっています。Eワークと成果主義の下で、仕事の目標が期ごとに高くなり、やり遂げるためには残業や休日出勤も必要になってきているのが現実です。

 予定されている処遇制度改革や裁量労働の名の下で、いっそう密度の濃い・長時間労働で仕事をやり遂げなければならなくなると、仕事と子育ての両立は今以上に困難になってしまいます。「女性の能力発揮のため、仕事と家庭両立し安心して子どもを育てながら働き続けられるように」としたF・Fプランが、処遇制度の運用によって有名無実なものとならないよう望みます。 ((中研)女性)
"パワハラ"って?
 以下は、「パワハラ」チェック十カ条です。あなたや、あなたの周りに心当たりはないですか。

(1)たびたび部下を説教している (2)陰口が気になり、部下の行動を監視したことがある(3)つい、部下に当たってしまうことがある (4)問題が起きたとき部下のせいにしたことがある (5)つい、えこひいきをしてしまう (6)相性が合わない部下は無視したり、つい怒鳴りたくなる (7)部下にたばこやジュースなどを買いに行かせることがある (8)取引先など社外で部下を怒鳴ったことがある (9)誘っても飲みに来ない部下は、嫌いだ (10)イライラしたときに部下に愚痴を言う

 「パワハラ」(パワー・ハラスメント)は、職務上の地位や権力を悪用して、部下を不当に苦しめることを指します。できもしない目標や過大なノルマを与えて、達成しなかった場合「おまえはダメだ!」「やめちまえ!」などの言葉や態度で部下を精神的に追い詰めるのがパワハラの一つの特徴です。

 企業において、終身雇用制度が崩れ成果主義が進む中、苛立ちの矛先が、弱い立場の人に向かっていると指摘する人もいます。お世辞にも、優秀と言われる上司がするべき行動ではないことは確かです。
 



近頃の食堂風景 なんかヘン


 日立GST食堂でも食事が定食メニューからカフェテリア方式のメニューになり、ガラリと様相を変えました。これまでの予算どおりでは、主菜にごはんぐらいしか食べられません。みそ汁なども付けてフルメニューにすると50円〜70円位アップしてしまいます。従業員への食事補助金25円を廃止した見返りのこのアップはきついものがあります。「これではコンビニの定食の方が安いヨ」と文句の一つも言いたくなる。「今日は俺の方が勝ってる」などと、いかに安く、うまい物が食べられるか比べているのもヘンな光景です。(小田原)


旧IBMは給料がだいぶいいようだ

 喫煙室で耳にしました。『HGST(小田原とIBM・HDD部門の合併)では、旧日立に比べて旧IBMは給料がだいぶいいようだ。旧IBM藤沢工場なんていい車に乗って出勤する人が多いし、70歳前後の人も現役でバリバリ働いている。旧日立の人はどうなるんだろー・・・』。労働条件のあまりの格差にボヤキも出る。(中研)

  
残業をつけないというのは良くない

労組の定期大会で、代議員より『サービス残業防止に対して、労組としてどのような取組みをしようとしているのか教えてください。』と質問がありました。
 執行部の回答は『会社の経営は苦しいが、だからといって残業をつけないというのは良くない。今はすべての企業がサービス残業の防止に取り組んでいるので、今後教宣活動をしていきたい。』というものでした。今後の取組みに期待したいと思います。(日立空調システム・清水)


ヒドイ駐車場だ

 山側駐車場は、舗装されていないため、「雨が降れば水溜り、晴れれば砂ぼこりで車が汚れて困っている。交通安全自治会にいくら言っても対策しない。会社が率先してきちんとやってほしい。」 (日)臨海


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